[PDF] アモキシシリン水和物 小児感染症に対する最大投与量の変更
ここでは、中耳炎の治療に用いる抗菌薬の副作用や、使用するうえ上での注意点について解説します。
上部気道感染症、中耳炎、急性及び慢性気管支炎、慢性気管支敗血症、大
第一選択薬のアモキシシリンが効かなかった場合、セフェム系のセフジトレンピボキシル(メイアクト®)が用いられることもあります。それでも効果が見られない場合は、ニューキノロン系のトスフロキサシン(オゼックス®)や、カルバペネム系のテビペネムピボキシル(オラペネム®)などが選択肢に含まれます。
抗菌薬の主な副作用には、下痢などの消化器症状があげられます。ひどい場合には服用を中止して受診するよう指導する必要があります。なお、消化器症状を防ぐため、抗菌薬と一緒に併用しても効果が減弱しない整腸剤が処方されるケースも少なくありません。
急性中耳炎児へのアモキシシリン-クラブラン酸治療は有効か―その2
急性中耳炎児への抗菌薬治療の有効性については、なお議論が続いている。フィンランド・トゥルク大学病院小児科部門のPaula A. Tahtinen氏らは、二重盲検無作為化試験の結果、3歳未満の急性中耳炎に対する抗菌薬アモキシシリン-クラブラン酸(商品名:オーグメンチン)投与は、プラセボと比べて有害事象は多いがベネフィットがあると報告した。NEJM誌2011年1月13日号掲載より。
試験は二重盲検無作為化試験で、(1)耳鏡検査で中耳滲出液が認められ隆起や可動性の喪失・制限など二つ以上の鼓膜所見があり、(2)鼓膜に紅斑など一つ以上の急性炎症性徴候が認められ、(3)発熱、耳痛など小児が急性症状を呈する、といった厳密な基準で急性中耳炎と診断された生後6~35ヵ月児319例を対象とした。
被験児は、無作為に、7日間アモキシシリン-クラブラン酸を投与される群(161例)もしくはプラセボ投与群(158例)に割り付けられ、治療開始から終了までの8日間における治療失敗までの期間を主要転帰に評価が行われた。治療失敗の定義は、有害事象を含む小児の病態全般と耳鏡検査下での急性中耳炎の徴候とした。
結果、治療失敗は、アモキシシリン-クラブラン酸投与群は18.6%であったが、プラセボ群は44.9%に認められた(P
全体的に、アモキシシリン-クラブラン酸により治療失敗は62%低下し(ハザード比:0.38、95%信頼区間:0.25~0.59、P<0.001)、レスキュー治療の必要性は81%低下した(6.8%対33.5%、ハザード比:0.19、95%信頼区間:0.10~0.36、P<0.001)。
鎮痛薬または解熱薬が投与されたのは、アモキシシリン-クラブラン酸群84.2%、プラセボ群85.9%であった。
有害事象は、プラセボ群よりもアモキシシリン-クラブラン酸群で有意に多く認められた(P=0.003)。下痢が、アモキシシリン-クラブラン酸群で47.8%に認められたが、プラセボ群では26.6%であった(P<0.001)。湿疹は、それぞれ8.7%、3.2%であった(P=0.04)。
これら結果を受けてTahtinen氏は、「急性中耳炎児へのアモキシシリン-クラブラン酸は、プラセボと比べて有害事象が多いがベネフィットをもたらす」と結論。抗菌薬治療は、全般的な病態と耳鏡下での徴候を改善することによって治療失敗のリスクを低下すると述べ、「さらなる試験で、不要な抗菌薬治療や耐性菌の出現を最小とする一方でベネフィットを最大限にもたらす患者を特定しなければならない」とまとめている。
(武藤まき:医療ライター)
2歳未満の急性中耳炎について、即時に抗菌薬治療を行うべきか、それとも経過観察をすべきか、国によって勧告は異なっている。米国ピッツバーク大学小児科部門のAlejandro Hoberman氏らは、無作為化プラセボ対照試験の結果、生後6~23ヵ月の2歳未満の急性中耳炎に対する抗菌薬アモキシシリン-クラブラン酸(商品名:オーグメンチン)の10日間投与は、症状消失期間の短縮など短期的ベネフィットをもたらすと報告した。NEJM誌2011年1月13日号掲載より。
試験は、発症48時間以内で両親によるAOM-SOS(Acute Otitis Media Severity of Symptoms)スコア評価が3以上、中耳滲出液が認められ、中等度、鼓膜隆起、耳痛を伴う腫脹があるなど厳密な診断基準で急性中耳炎と診断された生後6~23ヵ月児291例を無作為に、10日間アモキシシリン-クラブラン酸を投与される群(144例)もしくはプラセボ投与群(147例)に割り付け、症状についての反応と臨床的失敗率を評価した。
結果、初期症状の消失は、アモキシシリン-クラブラン酸投与群の小児については、投与2日で35%に、4日までに61%、7日までに80%に認められた。一方プラセボ投与群では、初期症状の消失は2日で28%、4日で54%、7日で74%に認められるという結果であった(全体の比較のP=0.14)。
症状の持続的な消失も同様の傾向が認められた。アモキシシリン-クラブラン酸投与群の小児については、投与2日で20%に、4日までに41%、7日までに67%に認められる一方、プラセボ投与群では、同14%、36%、53%であった(全体の比較のP=0.04)。
治療7日間の症状スコアの平均値は、プラセボ群よりもアモキシシリン-クラブラン酸投与群の方が低かった(P=0.02)。
臨床的な失敗(耳鏡検査で急性感染症の徴候の持続していることを確認)率も、プラセボ群と比べてアモキシシリン-クラブラン酸投与群の方が低かった。具体的には、4~5日もしくはそれ以前の受診時の失敗率は4%対23%(P<0.001)、10~12日もしくはそれ以前の受診時の失敗率は16%対51%(P<0.001)であった。
有害事象については、乳様突起炎がプラセボ群で1例認められた。また、アモキシシリン-クラブラン酸投与群の方が、下痢、おむつ皮膚炎が多くみられた。鼻咽頭の非感受性肺炎球菌の保菌率については、両群とも有意な変化は認められなかった。
これら結果を受けてHoberman氏は、「重症度に関係なく、アモキシシリン-クラブラン酸の10日間投与は、相当な短期的ベネフィットをもたらす」と結論。その上で、「このベネフィットについては、有害事象だけでなく耐性菌出現のことも重視し、治療は厳密な基準で診断された患児に限定して行うことが強調される」とまとめている。
(武藤まき:医療ライター)
ここでは、急性中耳炎と滲出性中耳炎の症状について解説します。 ..
処方された抗菌薬は自己判断で中止せず、飲み切ることが大切です。途中で止めると、耐性菌が生じて治療しにくくなる可能性があります。
上記治療は小児急性中耳炎診療ガイドライン2024年版にも採用されている治療選択肢であり、下の図に示すようにControl(漢方薬内服なし)とJTT(十全大補湯内服あり)を比較すると、十全大補湯を内服していたグループの方が3か月間で約1回分中耳炎になる回数が低下し、それに合わせて抗菌薬内服の回数も少なくて済みました。3か月間の十全大補湯内服で際立った副作用の報告はありませんでした。東洋医学の考え方の中に補剤というジャンルの漢方薬があり、十全大補湯も含まれます。集団保育などで頻回にウイルス感染にさらされ感冒症状反復して体力や免疫力が落ちてしまったところを「補って」底上げしてくれる漢方薬と考えてください。下の真ん中の図にあるように感冒症状が出る頻度も併せて減少しています。
複雑に推移する難治性中耳炎,遷延性中耳炎,反復性中耳炎治療として鼓膜換 ..
ここでは、中耳炎と抗菌薬の服用についてよく聞かれる質問について回答例をご紹介します。
中耳炎を短期間に繰り返す反復性中耳炎(6か月以内に3回ないし12か月以内に4回以上急性中耳炎に罹患)では中耳炎の回数を減らす効果が報告されている漢方薬を3か月間を目安に内服していただく場合があります。
6-35カ月齢の急性中耳炎患児319人を対象に、アモキシシリン-クラブラン酸配合剤の有効性と安全性を無作為化プラセボ対照試験で検討。
急性中耳炎の場合、抗菌薬を投与せずに経過観察によって自然治癒する場合が多いです。しかし、全てが自然治癒するわけではなく、抗菌薬が処方されることがあります。ここでは急性中耳炎に使われる抗菌薬について説明します。
中耳炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎、猩紅熱、胃潰瘍・十二指腸潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリ感染症
本邦における小児の急性中耳炎の第一選択抗菌薬は、ペニシリン系のアモキシシリン(サワシリン®、ワイドシリン®など)や、クラブラン酸カリウム・アモキシシリン水和物(オーグメンチン®)ですが、後者はより重症の場合に使用されます(小児急性中耳炎診療ガイドライン)。しかし実際には、中耳炎や、小児への呼吸器感染症全体に対しての場合は「セファロスポリン系(セフェム系)とマクロライド系抗菌薬の処方割合が高い」と報告されています。(National Library of Medicine「Nationwide survey of indications for oral antimicrobial prescription for pediatric patients from 2013 to 2016 in Japan」より)
小児中耳炎患者を対象としたクラブラン酸カリウム・アモキシシリン配合剤(クラバモックス)小児用ドライシロップの有効性,安全性の検討.
中耳炎のなかでも、急性中耳炎は子ども、とくに3歳以下の乳幼児に多い病気です。実際に、1歳までに約60%、3歳までに約80%の子どもが少なくとも1回はかかるといわれています。
中耳炎,歯周組織炎,歯冠周囲炎,顎炎,猩紅熱,胃・十二指腸潰瘍における ..
なお、軽症の急性中耳炎では3日間は抗菌薬を投与せず、鎮痛薬で経過を観察することがありますが、痛みが続く、鼓膜の状態が悪いなどのケースでは抗菌薬が使用されます。
・中耳炎 :肺炎球菌、インフルエンザ菌が主な原因。第一選択薬はアモキシシリンまたはクラブラン酸カリウム・アモキシシリン
鼓膜に穴が空いてしまっている場合は、入浴や水泳の後に外耳道側から細菌が侵入して中耳炎を生じることもあります。
中耳炎の治療を怠ると、慢性中耳炎に進行し、鼓膜に穴があく、難聴などの後遺症が ..
子どもが中耳炎を繰り返す理由は、抗菌薬で殺傷できなかった細菌が鼻や耳にまだ残っている可能性や、子どもであるため免疫機能が不十分であることなどが考えられます。
註:鼓膜換気チューブ留置は急性中耳炎および反復性中耳炎では保険適用外である。 ..
子どもがよく中耳炎にかかる理由は、乳幼児の耳管が大人に比べて短くて水平に近い角度であり、細菌が中耳に入り込みやすいためです。
ただし、モラクセラ・カタラーリスは上気道の常在菌でもあり、中耳炎などで分離 ..
急性中耳炎を繰り返す子どもや、何カ月も治らない患者さんの場合は、中耳腔と鼻腔をつないでいる耳管の通りが悪くなっている可能性が高いと考えられます。そのため、鼓膜に穴を空けてチューブを通し、耳管の代わりにチューブを通して空気を入れ替えたり、水や膿を排出したりできるようにする手術(鼓膜換気チューブ挿入術)が有効です。この手術は外来、もしくは入院することで行なうことができます。
小児急性中耳炎診療ガイドライン2013について (青字は私見です)
何度も繰り返す場合は、予防接種(インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチン)を受ける、漢方薬(十全大補湯)を飲む、鼓膜換気チューブ留置術を受けるといった方法もあります。
中耳炎の症例 中耳炎疑いで受診されました。 年齢は10ヶ月、 耳痛は1点、 体温は ..
通常はこれらの細菌によって上気道炎が起こり、咳やくしゃみといった症状に続いて中耳炎の症状が表れます。
江東区有明、東雲の小児科/内科/耳鼻咽喉科/アレルギー科/小児皮膚科
鼓膜換気チューブ留置術とは、鼓膜を切開して、小さなチューブを挿入する手術です。鼓室にたまった液体や中耳の換気が可能になります。
中耳炎と外耳炎の違いは? 外耳炎ってどんな病気? 外耳炎の原因は? 外耳炎に ..
集団保育を受けている子どもは、急性中耳炎の原因になる細菌にさらされる機会が多いため、発症するリスクが高くなります。また、低年齢の子どもや、授乳期間が短かった子どもは免疫力が低いので、特に注意が必要です。
家庭において、鼻咽腔洗浄(鼻うがい)を行なうと、鼻やのどにいる細菌を減らすことができるので効果的です。病院では鼻の洗浄を行ない、その後霧状になった薬剤を鼻の中に噴霧すること(ネブライザー療法) によって、細菌を減らすこともできます。
最近、日本でも接種できるようになった肺炎球菌ワクチンは、難治性の急性中耳炎を減少させることが期待されています。しかし一方で、菌に対するワクチン(Hibワクチン)は、急性中耳炎を起こすものとは違う型の菌をターゲットとしているので、中耳炎の予防効果はほとんどありません。
重症(スコア12点以上) 下記のいずれかを5日間+鼓膜切開を考慮
中耳炎の治療薬である抗菌薬は、処方箋医薬品であり、市販では販売されていません。症状が続き耳に違和感を訴える場合は、早めの受診・治療をこころがけましょう。
葉性及び気管支肺炎、膀胱炎・尿道炎・腎盂腎炎、妊娠時の尿菌症、産褥
*軽症中耳炎の多くはウイルス感染が原因のため、抗菌薬(抗生物質)は効果がありません 抗菌薬によって腸内細菌のバランスが崩れて起きる下痢の症状が出たり、長期的には耐性菌(抗菌薬が効かない細菌)が出てくる原因となるため、
AMPC : アモキシシリン(サワシリンR 他),CVA/AMPC : クラブラン酸アモキシシリン1 : 14製剤(クラバモ
急性中耳炎とは、細菌感染によって中耳に炎症が起き、耳痛や発熱、耳漏、耳閉感などの症状を伴い、子どもに多く見られる疾患です。とくに子どもにとって、ズキズキした激しい耳の痛みは我慢できるものではありません。