作用のあるステロイド剤「デキサメタゾン」です。 この薬は、イギリスで行 ..
上記の6種類以外にも臨床の現場ではデキサメタゾンや,血栓予防として抗凝固薬のヘパリンを頻用している。なお,COVID-19に対する非薬物療法としては理学療法や酸素療法,挿管/人工呼吸管理や体外式膜型人工肺(extracorporeal membrane oxygenation:ECMO)などがある。それだけでも膨大な内容となるため,本稿では割愛する。
○ アクテムラと同様の作用機序により、新型コロナウイルス感染症による重症肺
・酸素投与が必要なCOVID-19症例に対して,ステロイド治療は重要な選択肢となりうるが,そうでない症例に関しては逆効果になることもありうる。当然のことであるが,COVID-19というだけで機械的に治療法を選択するのではなく,ステロイドが必要な症例の選択,投与開始日や投与期間,副作用の管理,その他のCOVID-19治療薬の選択など,症例ごとに繊細かつ十分に検討されるべきと考える。
モルヌピラビルは,新型コロナウイルスのRNA依存性RNAポリメラーゼに作用することによりウイルスの増殖を抑える薬剤であり,2021年12月24日に特例承認された。
(まるでメーテルリンクの青い鳥のような話しですね。) ①効果と作用機序 ..
複数のRCTでTCZによる死亡率の低下は認められなかったが、侵襲的酸素投与又は死亡に至った患者割合を評価したEMPACTA試験ではTCZの有用性が示された。また、REMAP-CAPグループ主導で実施された大規模な非盲検ランダム化アダプティブプラットフォーム試験やRECOVERY試験でもIL-6阻害薬の有用性が示されており、これらのプラットフォーム試験とRCTsの結果の差異は、治療体系の変化に伴いデキサメタゾンの併用率が大きく異なることが一因と考えられる。これらの知見を踏まえ、NIHガイドラインでは、人工呼吸器/高流量酸素を要する患者や、急速に酸素化の悪化を認めCRP値等の炎症マーカーの上昇を認める患者等に対して、デキサメタゾン併用下でのTCZ (8 mg/kg[最大800 mg/body]単回静脈内投与) 投与推奨が追記され、FDAは、人工呼吸器、ECMO管理含めた酸素投与を要し、ステロイド投与を受けている入院中の成人および2歳以上の小児COVID-19患者に対する本剤の緊急使用許可を2021年6月24日に発出した。国内では、非盲検単群国内第Ⅲ相試験(J-COVACTA 試験:JapicCTI-205270)が企業治験として実施されており、今後承認申請について規制当局と協議予定とのことである。
ファビピラビルは本邦で開発されたRNAポリメラーゼ阻害薬で、元々インフルエンザ感染症の治療薬として開発されたが[16]、催奇形性を有すること等から上記効能についてはリスクベネフィットバランスが得られないとの判断で承認されず、製造販売は行われていない。しかし、作用機序から従来の抗インフルエンザウイルス薬が無効又は効果不十分な新型又は再興型インフルエンザウイルス感染症に対し治療効果が得られる可能性を鑑み、当該インフルエンザウイルスへの対策に使用すると国が判断した場合にのみ、患者への投与が検討される医薬品として承認を受け、国内に備蓄されている。COVID-19に対しても作用機序から治療効果が得られる可能性があることから、本邦においては、COVID-19入院患者に対して医療機関の判断で本剤をCompassionate useとして投与する場合、藤田医科大学が実施する抗ウイルス薬観察研究への参加を前提に薬剤が提供されており、2021年2月28日現在、抗ウイルス薬観察研究への登録患者数は10956例である。
ステロイド治療薬はどういった作用機序なのか。 これも簡単に言いますと ..
以上の結果から,実際の現場では酸素投与が必要な「中等症Ⅱ」以上のCOVID-19に対してデキサメタゾン6mg(実際の臨床現場にて点滴でステロイドを投与する場合には,静注用のデキサメタゾン製剤が6.6mg規格のため,6.6mg/日投与されていることが多い)または同力価のステロイドで治療している。逆に,わが国の『新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 第6.0版』(2021年11月公開)においても,酸素投与を必要としない症例に対してはステロイドを使用すべきではなく,予後をむしろ悪化させる可能性が示唆されている,としている。
MK-4482/EIDD-2081はRdRpを標的としたシチジンアナログ製剤EIDD-1931 (b-D-N4-hydroxycytidine)のプロドラッグであり、経口摂取が可能な薬剤である[6]。2000年代初頭にC型肝炎の治療薬として開発が進められて化合物であり、インフルエンザAやRSに対しても阻害活性を示す。EIDD-1931はchain terminatorとして作用するのではなく、シチジンの代わりに転写RNA鎖に取り込まれるとこで嬢RNA鎖に変異を誘導してウイルスを不活化する[7]。その作用機序から宿主のゲノムに対しても催奇形性が危惧されたが、動物実験ではその危険は示されなかった。
作用機序や病態は個々の疾患で異なると考えられる。 ・COVID-19における ..
デキサメタゾンは合成副腎皮質ステロイド剤の一つであり、抗炎症作用、抗アレルギー作用、免疫抑制作用など、広範囲にわたる作用があり、国内では重症感染症等多岐にわたる適応症を有する既承認薬である。他のステロイドと比較し抗炎症作用が強く半減期が長い特徴があり、ミネラルコルチコイド作用は低い。
当院(日本鋼管病院/こうかんクリニック)では,筆者と薬剤部で協力してデキサメタゾン6mgと同力価のステロイド換算表を作成し,院内で周知することとした。デキサメタゾンはCOVID-19治療以外でも,たとえば様々な癌腫の治療としても重要な薬剤であり,本当に必要な症例に適正使用されるよう努めた。実際には,プレドニゾロン内服に変更して,多くの症例は乗り切った印象(下記の処方例)がある。
[PDF] デキサメタゾン COVID-19 小児患者に対する治療薬としての位置付け
また、デキサメタゾンの服用により、誘発感染症、続発性副腎皮質機能不全、消化性潰瘍、糖尿病、精神障害などの重篤な副作用があらわれる例が報告されています。これらの副作用があらわれた場合における対応について、適切な指導を行うことも求められています。
グルココルチコイドは、細胞内のグルココルチコイド受容体に結合して遺伝子の転写を調節
この記事では、デキサメタゾンの効果や副作用、薬価などについて解説していきました。現在では、2020年5月にレムデシビル(商品名:ベクルリー®点滴静注液)が特例承認され、ファビピラビル(商品名:アビガン®錠)などの適応外使用も認められるなど、新型コロナウイルス感染症に対して用いることのできる薬剤の選択肢は増えつつあります。
[PDF] COVID-19に対する薬物治療の考え方 第13版
デキサメタゾンの主な副作用としては、感染症の増悪、続発性副腎皮質機能不全、糖尿病、消化性潰瘍、消化管穿孔、膵炎、精神変調、緑内障、血栓塞栓症などが報告されています。服用中止後に、発熱、頭痛、食欲不振、脱力感、ショック等の離脱症状があらわれる場合もあるので、注意が必要です。
機序:重症COVID-19患者は、肺障害および多臓器不全をもたらす全身性炎症反応を発現す
デキサメタゾンとして6mgを1日1回、10日間にわたり服用します。体重40kg未満の患者さまでは0.15mg/kg/日へ減量を考慮し、肥満・過体重例では用量につき個別に検討することが推奨されています。また、患者さまの状態によっては経口・経管以外に、静注が選択される場合もあります。
機序:重症COVID-19患者は、肺障害および多臓器不全をもたらす全身性炎症反応を発現
英国オックスフォード大学Yuらが報告した「PRINCIPLE試験」は,65歳以上あるいは併存症のある50歳以上のCOVID-19疑いの非入院症例4700例を対象に行われた。結果は,吸入ステロイドであるブデソニド吸入の14日間の投与で回復までの期間を標準治療群と比較して2.94日短縮(図12)23)し,「STOIC試験」と同様の結果が得られた。4700例の被検者は標準治療群1988例,標準治療+ブデソニド吸入群1073例,標準治療+その他の治療群1639例にランダムに割り付けられた。ブデソニド吸入は800μgを1日2回吸入し,最大14日間投与するという治療で,喘息治療でいうところの高用量で行われた。症状回復までの期間推定値は被検者の自己申告が採用されたが,標準治療群14.7日に対してブデソニド吸入群11.8日と,2.94日の短縮効果(ハザード比1.21)を認めている。同時に評価された入院や死亡については,標準治療群8.8%,ブデソニド吸入群6.8%と,2ポイントの低下を認めたが,優越性閾値を満たさない結果であった。
主な治療薬として、デキサメタゾン、バリシチニブ、トシリズマブなどが認可されています。 ..
新型コロナウイルス感染症の重症患者では、肺障害および多臓器不全をもたらす全身性炎症反応を発現することが確認されています。ステロイドは抗炎症作用を有するため、デキサメタゾンにはこれらの有害な炎症反応を予防または抑制する可能性が示唆されており、前述の試験によって効果が裏付けられました。
ヒトIL-6受容体モノクローナル抗体である。新型コロナウイルス感染症による重症肺炎のメカニズムに関する仮説として、.
合成副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)のひとつであるデキサメタゾン(商品名:デカドロン®)は、抗炎症作用、抗アレルギー作用、免疫抑制作用などの作用を有することが知られています。重症感染症を含めた種々の適応症を有しており、1960年代から現在に至るまで、様々な疾患に対して汎用されてきた薬剤です。
本稿では、本邦で治療薬として承認されている抗ウイルス薬のレムデシビルと、抗炎症薬であるデキサメタゾン ..
また呼吸器内科医としては,重症度の高いCOPD症例に対する吸入ステロイドは肺炎のリスクが高まるということが懸念材料である。「PRINCIPLE試験」では,重篤な有害事象として,ブデソニド吸入群での肋骨骨折とアルコールによる膵炎によるものの2例が報告されているが,治療薬とはまったく関係ないものとされており,懸念していた肺炎のリスクについては取り上げられていない。ただ,もともと吸入ステロイドであるブデソニドは,気管支喘息や閉塞性換気障害の程度の強いCOPD,増悪を繰り返すCOPDに使用されうる薬剤であり,ステロイドの頻繁な使用は吸入剤とはいえ,一抹の不安が残る。
重症COVID-19患者は、肺障害及び多臓器不全をもたらす全身性炎症反応を
そうしたなか、国内でも長い間用いられてきた「デキサメタゾン」が、英国の試験において認証され、新型コロナウイルス感染症に対する承認済み治療薬として位置づけられたことで話題をよんでいます。
今回同定したクロミプラミンと既承認の COVID-19 治療薬(レムデ
デキサメタゾンは抗炎症作用や免疫抑制作用を持つ副腎皮質ステロイド薬で、さまざまな疾患に使用されています。
[PDF] COVID-19 の薬物治療ガイドライン version 4 1
さらに呼吸器内科医として気になる点としては,適切な吸入薬の使用やアドヒアランスの面が挙げられる。「PRINCIPLE試験」でのブデソニド吸入は800μgを1日2回吸入,最大14日間であるが,症状の乏しいCOVID-19症例かつ吸入薬に慣れていない患者に対する治療であるので,実際のところ治療薬を適切に吸入できていない可能性がありうる。COVID-19症例や発熱症例に対面で時間をかけて吸入指導を行うことはおそらく非現実的なので,使用は紙媒体やデジタルデバイスでの吸入指導を理解できる症例に限られることになるであろう。そして,吸入ステロイドがCOVID-19の治療薬として承認されたとしても,その適正使用に関しては慎重に行うべきである。前述のシクレソニド吸入のケースシリーズが報告された際も,一部メディアで大々的に取り上げられたために,病院や地域の調剤薬局で,シクレソニドの需要に対応できなくなったことがある。以前から喘息の治療でシクレソニドを使用していた患者に処方ができないケースが散見され,多くの呼吸器内科医が実臨床で困惑されたはずである。
新型コロナウイルス感染症 COVID-19 診療の手引き 第 8.0 版
3月に始動した新型コロナウイルス治療薬の無作為化臨床試験「リカバリー・トライアル」は、も調べたものの、心臓疾患や致死率の悪化につながるという懸念から、ヒドロキシクロロキンについては試験を中止した。
[PDF] 新型コロナウイルス感染症に関する 国内外の研究開発動向について
英オックスフォード大学の研究チームによると、低用量のデキサメタゾンは新型ウイルスとの戦いで画期的な突破口になる。